遂に…決勝にたどり着きました。この大会中にも皆が大きく成長したと感じられ、試合前から感慨深い思いがありました。他施設の職員やうちに敗れたチームの子ども達から、「聖母さん、とっても良いチームですね」といったお褒めの言葉を何度も掛けられました。子ども達も直接言われて、嬉しそうに照れ笑いを浮かべていた様子もありました。特に、ここ数年、毎年交流をしているE施設は、前日に初戦敗退してしまいましたが、なんとうちを応援したい、という思いで2日目の全試合を応援してくれました。しかも、見守るだけでなくベンチ裏からたくさん声援を送ってくれ、子ども達は本当に心強かったと思います。E施設職員さんに聞いた話では、「聖母を応援しにいくんだ!」との子ども達からの強い訴えがあり、来る事にしたそうなのです。本当に感謝です。
さすがに疲れの色が見え始め、特に連投のAは試合前から眠気を訴えるほどの状態でした。しかし、眠気を感じるほどのリラックス状態が、逆に自然体でプレーする事に繋がったように思います。
相手は、通っている中学校にソフト部があり、相手投手はソフト部所属で本格派の投手でした。しかも、相手が先攻で、初回にいきなりの3失点となりました。今大会、相手に先制を許したのも初だったので、弱気になり負けパターンに陥ってしまわないかと不安がよぎりましたが、その裏の攻撃で打者一巡の猛攻を見せ、6得点で見事に逆転をしました。次の回で再び3失点して同点となりましたが、相手がうちの勢いに臆したようで、投手が早くに交代し、その結果、リリーフ投手の制球が定まらずに四球が連発し、走者が溜まったところで打って返す形で一気に突き放しました。終わってみれば15-6という大勝となりました。最後のピンチも左中間寄りの飛球をセンターSが好捕して試合終了となり、最高潮のボルテージで優勝を決める事ができました。
この試合では、Aが初めてクリーンヒットを放ちました。努力が実った瞬間だと感じました。
チームのスローガンを「one for all all for one」と掲げ、皆がやれる事を皆のためにやった事で、優勝を掴み取る事ができました。練習試合での覚醒があり、大会当日には試合ごとの成長があり、勢いにも乗って、素晴らしい内容と最高の結果になりました。
急な日程の変更となったため、正式な閉会式と表彰式が実施されなかったので、帰園後に管理棟玄関ホールで表彰式をやりました。金メダルを手にした時の、一人ひとりの嬉しそうな表情が何とも言えず、思い返しても目頭が熱くなるほどです。その後のミーティングで今夏の活動を振り返り、涙あり笑いありの素敵なミーティングとなりました。祝勝会開催のご褒美を施設長から頂き、9月1日に実施予定です。
ソフトボールを通じて、皆が大いに成長を遂げた夏になったと感じています。この経験を日頃の生活にも活かして、より充実した人生となるように日々成長して欲しいものです。
他施設のある職員さんに昔、「勝つのは子ども達の頑張り、負けるのは監督の責任」という言葉を頂いた事があります。今回、子ども達が本当に本当に頑張った結果です。たくさんたくさん褒めてあげて下さい。14人の選手全員と監督・コーチ・マネージャーの係職員3人の17人全員で力を出し合った結果です。
そして、応援に駆けつけて下さった方、ホームで汚れたユニフォームを洗濯して下さった方、弁当や飲料の用意をして下さった方、送迎対応をして下さった方、ソフトボール活動のためにホームカバーをして下さった方、ブログに活動の様子をアップして下さった方、様々なところで激励を送ってくれた野球チームの皆様、聖母愛児園全員の力で勝ち取れた優勝だと思っています。本当に感謝しています。