現在は、子どもたちの人権が大切に考えられていて衣類については、子どもたち一人一人に予算を設定し、職員と共に、買い物に行って、自分好みの衣類を購入し着用しています。幼児に関しても担当者が子どもに似合う服を選んで購入しています。実の兄弟であれば、お下がりの服もありと思いますが、それ以外で中古品を提供することは稀な現状です。
 玩具については、誕生日プレゼントやクリスマスプレゼントを自分で選んだり、大人が選んであげたりして、購入しています。
 つまり、新品であり、中古品を子どもたちに提供することは、ごく稀な状況です。
 例えば、ゲームの景品とかでも、中古品を使用することは、殆どなくなりました。
ぬいぐるみについては、
・ぬいぐるみは、好みがはっきりしていること。
・とても大切にする子どもが残念なことに少なくなったこと。
・アトピー等、皮膚炎の子どもたちが増えてきたこと。
・いつも仲間たちがたくさんいてひとりぼっちになることが稀なこと。
・保管をする場所が少ないこと。
等々があり、お受けして倉庫に眠らせると、折角の善意のお気持ちが子どもたちに反映されないので、現在は、お受けしないようにしています。どうか、趣旨ご理解お願いいたします。
 当園の子どもたちは、普通の子どもたちです。大人達の都合や、家族のご不幸で、たまたま、ここで生活しています。この様な事は、日本全国の子どもたち、誰にでも起こりえることです。
 確かに、中古品を使わず新品のみと言うことは、贅沢といえば贅沢なことですが、子どもたちの立場に立つと、知らない人が使った物を感謝していただくと言うおおらかな気持ちにいたる子どもは、残念なことに少数派と推測できます。
 新品であれば、子どもたちに提供したり、バザーで利用させていただき、その売り上げを子どもたちの生活に生かしたり出来ます。
 中古品の場合は、衣類は、破れや汚れがなく、バザーに出しても良い物。最良の提供方法はクリーニング済みの物、或いは、お洗濯後きれいに畳んである物。その他、物品は、破損が無く使用可能な物。具体的にはバザーに出して売れる見込みのある物品となります。
 我が儘をお願いしているようですが、利用不可能な物品を頂戴し、本来、子どもたちの為に使うべきお金を使って処分をさせて頂くと、折角の善意のお気持ちを裏切ることになってしまいますので、それは避けたいとの理由です。是非、趣旨お酌み取りの上、ご理解をお願いいたします。
 私たちは、同年代同世代の子どもたちと、極力同じような生活環境を提供する。これを専門用語でノーマライゼーションと言いますが、このノーマライゼーションの意味を常に考えて、子どもたちの養育を担っています。私たちは、出来うる限り一般家庭の子どもたちと同じように子育てしようと努力しています。
 福祉に目を向けて下さり感謝致します。ぜひ、今後も善意のお気持ちをご提供下さいますようご協力よろしくお願い致します。