ボランティアを東洋的に表現すると「自願奉仕」と言うことになるでしょう。自ら願って奉仕する。更に付け加えると、自分の能力を無償で提供すると言うことになります。
さて、社会福祉施設がボランティアの方を受け入れるのに次の三大要因が挙げられます。
①子どもたちの対人関係の拡がりの為。
②社会福祉の啓発の為。
③社会福祉従事者の発掘と育成の為。
児童養護施設の子ども達は、比較的社会性が乏しく、極めて行動範囲の狭いパターンが見られます。そんな中、職員でも家族でもない、いつもと違う人が関わる中で、新しいふれあいや、新しい情報を子ども達は、享受することができます。
社会福祉、特に児童福祉施設は、社会的な認知度が低く、その認知度を高めていくことは、社会福祉施設の義務でもあります。また、啓発を進めていく中で、この仕事をやりたいとの人材を発掘できるパターンもあり、その様な方の育成のお手伝いも、役割の一つと捉えています。
ボランティア活動を有意義にしていくために、次のことに関してご注意ください。
①所持品の管理は、自己の責任で行ってください。
②言葉づかいについては、相手の人格を軽視することのないようご配慮ください。
③子どもとの個別連絡や休日の約束については、実行する前に職員に助言を求めるようにお願いします。
④ご自分のプライベート情報(住所・電話番号等)は、極力伝えないようにしてください。
⑤子どもとの物品等の貸し借り、貸与、金品の授受は、控えてください。
⑥活動日に関しての打ち合わせを担当者と行うようにしてください。
⑦ボランティア活動中知り得た、子どものプライバシー情報に関しましては、決して、外部に洩らさないようご協力をお願いいたします。(専門用語では、守秘義務の厳守と表現します。)
 要望としては、細く長く、つまり定期性を持って活動していただくことを望みます。皆様方の趣味や特技、知識、技能などなどの能力をぜひ、子どもたちに存分に提供してください。皆様、お一人お一人の力が福祉の向上に繋がり、結果、子どもたちの利益に繋がっていきます。