広安愛児園とこどもL.E.C.センター現況

当法人は、熊本県上益城郡益城町で、2種の児童福祉施設を運営しています。
その2施設の現況を報告させていただきます。

児童養護施設 広安愛児園

子どもや職員の状況
子どもたちは身体的にも精神的にも大丈夫。
職員たちも、全員大丈夫です。

ライフラインの状況
水道については、出たり止まったりの繰り返しです。
ガスは、プロパンガスのために復旧しています。
電気は、2度目の地震で一時、停電しましたが復旧しています。

建物の状況
管理棟の一部の壁が剥離した程度です。
ただし、地域小規模児童養護施設「福富ホーム」の駐車場に亀裂、土壁の一部が剥離、2階ベランダのドアが開閉できずの状況です。

地震の爪痕
福富ホームは食器棚が倒れるほどの衝撃、本園は作り付けの食器棚のため倒れることは無かったが、食器は、散乱した状態となりました。

避難所機能
トイレについては、断水を繰り返していることもあり、水が出ている間にため水を行い、小便については、極力、流さないように工夫している。
山鹿地方にある児童養護施設「愛隣園」より、水の提供を受け活用している。
お風呂については、避難所のみなさんは、入れない状況。
広安愛児園の子どもたちは、水とガスがあるので入浴できる状況ではあるが、避難所のみなさんのことを考えると入浴する行為を躊躇している状況。本日の時点まで入浴できていない。
実は、生きていくのが精一杯で、浴室の片付け等に手が回っていない状況である。
体育館に100名規模の避難者が滞在、また、敷地内広場に、テント泊や車中泊の方もいらっしゃる。
給水車は、一日複数回、来てくれている。明日18日には、炊き出しもあるようである。

情緒障害児短期治療施設 こどもL.E.C.センター

子どもや職員の状況
子どもたちは身体的にも精神的にも大丈夫。
職員は、一人被災しており、その他の職員は、勤務に就けている。
子どもたちは身体的にも精神的にも大丈夫。

ライフラインの状況は、広安愛児園と同じ。

建物の状況
特に剥離している部分も見当たらない。

地震の爪痕
とにかく、物が散乱している状態、棚のガラスが割れるなどの被害もあった。

避難所機能
分教室を避難所として開放。約80名程度の人が滞在している。
敷地入口付近の見回りやトイレの案内等を職員が担い、分教室にも職員1名を常駐させている。

広安愛児園もこどもL.E.C.センターも勤務以外の職員も多数勤務し、子どもたちの安心安全生活の確保に努めている。

子どもたちの安心安全な生活環境の確保だけではなく、避難所の管理運営も担うため、働く職員は、じきに疲弊してくるのではないだろうかと心配しています。
私たちは、橫浜の地にいるため、そのような状態が予測出来ても、すぐ反応できないことに焦燥感を募らせています。
とにかく、被災地のみなさんが、心折れずに明日に向かって生きる力を持続されることを心より願っています。