ブログ管理人が、会議出席のため熊本へ来ています。インタビューで得た情報をまとめます。
避難所 広安愛児園の現在は、登録数は、50名程度ですが、体育館に寝泊まりされている方は、30名程度となっています。行ったり来たりされている方も居られ、正確な実数は掴みにくい状況ではありますが、震災直後と比較すると、明らかに減少しています。分教室に避難されていた方々は、1家族を除き、自宅へと戻られたそうです。その1家族は、体育館の方へ移動されました。
体育館の入口のスペースにはTVが1台設置されていました。段ボールベットや間仕切りについては、設置の話しも聞こえてくるが、実際の設置には至っていませんでした。
震災直後は、グラウンドなどの敷地内に10張りほどのテントや車上泊の方も見られましたが、現在は、見かけることはありません。
避難所の食生活は、朝食は、パンやおにぎり、昼食は、炊き出し、夕食は、お弁当と言うパターンだそうです。
敷地内には、野球のグラウンドと芝生のグラウンドがありますが、芝生のグラウンドは、車の出入り等があり、広範囲に亘ってはげてしまい痛々しさを感じました。
広安愛児園の一部の職員が、震災後、約3週間、なぜ、自宅にも帰らず泊まり込みをしたのか、一つの理由として防犯があります。消防団のみなさんと共に、異常者や犯罪者に対して細心の注意を払っていました。暗くなると犯罪を誘発するため、一晩中、電灯を消すことはなく、作業用電灯も含めて、可能な限り明るくしていたとのことでした。電気代の請求はどうなることでしょう。
児童養護施設 広安愛児園と、情緒障害児短期治療施設 こどもL.E.C.センターの施設機能は、ほぼ、通常に戻っています。敷地内で水道管が破損していて断水だったホームも業者さんが来てくれて復旧が完了しています。
ただ、地域小規模児童養護施設 福富ホームは、建物に赤紙が貼られ使用不可の状況です。借家のため、契約解除をせざるを得ません。そのため、福富ホームの子どもたちは、次の借家が見つかるまでは、本園での仮生活となります。
学校は、報道の通り始まっていますが、子どもたちにとって気になることは、夏休みの日数が少なくなることでしょう。
炊き出しボランティアのテントには、体操服の子どもがいましたが、広安愛児園の子どもで、学校から帰宅して、ボランティアの方と話したり、炊き出しの手伝いをしてくれたりしているそうです。そんな子どもたちが複数いるとのことでした。
食材発注では、魚屋さんも含め殆どの業者さんが納入されています。しかし、米屋さんは、被災されており、営業できていないため、米だけは、ご寄付で賄っている状況です。
あの二度の大地震の時、中庭の芝生の上にブルーシートを敷いて、広安愛児園の子どもたちや職員、地域の方が、夜空を見ながら不安の中、寝たあの夜から1ヶ月が経過しました。

赤紙を貼られた福富ホーム

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正門前で地域の方が警備しています。

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シャトルバスのバス停

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バス時刻表

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静まりかえった避難所周辺

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避難所本部 町の職員さんが常駐しています。

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片付け支援ボランティアの告知

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プールは、健在、今年の夏も泳げます。

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芝生のグラウンドで野球をする、こどもL.E.C.センターの子どもたち

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臨時郵便局のお知らせ

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仮設トイレ

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日本郵便お客様確認シート回収箱

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