「あなたがたは、もはや外国人でも寄留者でもなく、聖なる民に属する者、神の家族である」
エフェソの信徒への手紙第2章19節
わたし(キリスト)が愛したように、あなた方も互いに愛し合いなさい。
ヨハネ福音書13章34節
神は愛です。神は、独り子(キリストのこと)を世にお遣わしになりました。その方によって、私たちが生きるようになるためです。ここに、神の愛が私たちの内に示されました。
ヨハネの手紙1の4章8~9節
理念を生かす
当園の理念であるキリスト教精神に基づき、神の家族として明るい雰囲気の中で児童一人ひとりの個性を尊重し、児童の持っている素質を十分に伸ばすように努めています。
アフターケア
児童養護施設では退所児童に対してアフターケアをしなければなりません。しかし、地域や施設によってバラつきがあるのは現状です。退所児童にとって身近な大人は施設職員でありなにかあった際には来園や連絡が来ます。現代の社会で自立し生活していくことは18歳の子ども達にとっては大きな壁です。そのような子ども達に対し職員から連絡を取り繋がりを持ち続けられるように努めています。
園内では自立サポート委員会を設置し退所後支援に力を入れています。
支援方針
人と人とが共に生活するということはどういうことか?それは、お互いがその年齢にあった役割と、責任を担い、協力し合い、人のためになる人間として、必要なことに協力を惜しまない人に成長するよう支援していきたい。
サービスの特徴
敷地面積5,241㎡の中に、児童養護施設、心理療法室、地域交流ホール、職員宿舎の設備を有しています。また、児童家庭支援センター、子育て短期支援室を敷地内に併設しています。敷地外で地域小規模児童養護施設を運営しています。
子どもたちの育成を支援するシステムとして小舎制を採用しています。敷地面積の制約もあり、マンション形式としています。
ホームの児童構成は、男女混合の年齢縦割りとしています。支援する職員は、保育士2名と、児童指導員1名、そして、4ホームに対して、主任を1名配置し、子どもたちの安心安全な生活を守っています。
私たちは、可能な限り同年代同世代の子どもたちの家庭生活と同じような環境で子どもたちの成長が育まれるように支援しています。
子どもたちとその成長を促す職員、双方が寄り添いながら家庭的な生活を作り上げ、経験を重ねていく営み。そこには、数多くの不安や迷いも生じます。それを子どもたちと共に乗り越え、一般的な家庭の概念を超えた、聖母愛児園らしい子育て環境をこれからも提供していきます。
施設内虐待防止
児童養護施設をはじめ多くの児童福祉施設には、社会的養護を必要としている児童が入所していますが、その多くは被虐待を経験して心に傷を負っています。児童養護施設はそれらの児童の生活の場であり、傷を癒す場です。しかし、今まで虐待者から受けてきた理不尽な関係性を、施設生活において職員や他児などへの関わりの中に再現してしまう傾向にあります。その結果、様々なトラブルに発展しやすく、職員においては被虐待児の関係性のとり方に巻き込まれてしまうと施設内虐待へと発展する恐れが考えられます。これを防ぐために、職員間でリスク管理を行い子どもへ対応するように努めて行きます。
児童の意見表明
ホーム生活全般における児童の要望については、児童が自らの生活に主体性が持てるよう、また、権利擁護の観点からも、積極的に受付システムとして確立しています。
・要望解決責任者(施設長)、受付担当者へ直接、意見表明を行う。
・意見用紙に意見を記入し、意見箱に投函する。(第三者委員への表明も含)
・聖母愛児園要望解決第三者委員に直接連絡し、意見を表明する。
・子ども運営委員会へ意見表明を行う。
要望を受け付けた場合には、受付担当者が即座に対応し迅速に解決するように務めています。