太陽の養育

聖母愛児園では北風の養育(管理的養育)から太陽の養育(家庭的養育)へ
・聖母愛児園では数年前まで管理的養育の傾向がみられており管理的養育でしか子ども達を支援する術を知らない施設であった。
・現在の入所児童のほとんどが虐待的環境にさらされて育ち、乳幼児期に安定的なアタッチメントが構築できず、複雑かつ深刻なトラウマを抱えている。子ども達が背負っている傷つきは支配的、管理的な養育によって更なる傷つきにつながる恐れがあり、アタッチメントやトラウマの課題を抱えている子ども達に対して、管理的養育は不適切養育と言っても過言ではない。
・児童養護施設職員のための研修で、児童養護施設の子ども達には「大切にしてもらった」という実感や経験が少ないという報告がされている。
・上記を踏まえ、子どもたちが大人に「大切にされている」実感できる養育を「太陽の養育」反対に従来の管理的養育のことを「北風の養育」と定義し、職員心得として太陽の養育の養育を目指す。