こんにちは。
10月は行楽シーズン、夏休みに続いて子ども達のイベントが盛りだくさんの日々が続いています。
運動会に文化祭の学校行事から釣りやバーベキューのアウトドアなど。共に楽しみ時に見送り、小さな冒険を経て帰ってくる子ども達の姿はなんだか逞しく、そして嬉しく思います。
さて、お出かけとなると子ども達が楽しみにするものが幾つかあります。
「何で行く?」「誰と行く?」「お土産何買おう。」などなど
高速道路に乗れば「うおぉ!」と窓際を確保、いつも遊ぶ友達や大好きな大人と行くとニッコリ笑顔、何に使うか分からない不思議なお土産も「これ欲しい」と止まらない。自分の子ども時代はこういうものだったのだろうかとシミジミ感じます。
楽しみにしている中でも、特に注目度が高いのか、「何食べる?」です。
特別な日に感じることは全てが新鮮です。眼で見る景色、肌で感じる風、友達との会話、出かけた先の街の香り。
特に食事は五感全てを使って楽しめる1日のビッグイベントなのです。
写真のお弁当を作った10月某日、朝から大人は大忙しでした。普段作ることのない未知なる料理に挑戦することもあれば、「あの時食べたこれがまた食べたい。」と言われれば、記憶を脳みその奥深くまで掘り起こして再現します。普段作り慣れているものなら忠実に作れますが、予想外の料理がとても美味しかったと話すこともあるので「そうきたか。」と思うことも。
この日は皆で食べるお弁当を作ったので、作る量もまさに大家族。味も子どもそれぞれの好き嫌いを考えるとどの味が正解か分からず、ゴールの無い迷宮に入り込みます。盛り付けも普段以上に気を使います。
そうして作ったお弁当は、大人の汗と苦悩、美味しく食べてくれるかの不安やら、沢山の感情がどんな味覚にも形容されない調味料として込められています。
出かけ先でのお昼時、玉手箱の様に開かれたお弁当に、皆で手を伸ばします。あれよあれよと減っていくおかずもあれば、意外にも人気のないおかずもあったり。普段作らない料理は、じっくり食材を眺めてから食べる子もいれば、口に入ってから「ん?」と解析する子がいたりと、子ども達の個性も光ります。やっぱりお弁当を話題にして進む昼食は、その時にしか味わえない大切な時間なんだと、改めて感じます。
イベントから帰った後、お弁当箱を「疲れたぁ」と思いながら洗っていると、どっと押し寄せる疲労を感じながら考えます。次は何を作ろうか。