学校にスクールカウンセラー配置
西日本新聞 2016年5月3日
午前の主な会見内容は次の通り。
・学校は9日午後から町内7校で再開する。13日までは午前中のみ。他県からの協力も得てスクールカウンセラーを配置し、まずは地震で受けた子どものストレスを解消、心のケアを図る。授業の実施は子どもの状態をみながら学校が判断する。給食センターも損害を受け、復旧のめど立たず。16日の週からはパンと牛乳で対応する。
・避難所について、学校再開に伴う避難者の全体的な移動は今、お願いしている。小学校の校庭に止めた車には張り紙でお願いしている。町としては最優先で取り組む課題は、総合福祉センター、総合体育館の過密状態の解消。廊下やロビーにいる高齢者、乳幼児といるお母さんをよりよい環境に移したい。早ければ今日にでも移動させる取り組みをしたい。町内での受け皿を調整しており、動ければすぐに動いてもらいたい。指定されている避難所で、過密ではないところに移ってもらう。
熊本地震被災地でセーブ・ザ・チルドレン・ジャパンが学校再開後の教育支援を決定
学用品・防災用品の配布、簡易給食への補助食品を提供
公益社団法人セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン 2016年5月2日
熊本地震の被災地で、子どもや保護者の支援活動を続ける子ども支援の国際NGOである公益社団法人セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン(理事長:深田宏/専務理事・事務局長:千賀邦夫、本部:東京都千代田区)は、熊本県益城町教育委員会との協議のもと、益城町全小中学校の学校再開に向けた教育支援を行います。セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンでは、東日本大震災の緊急支援活動においても、岩手・宮城・福島県で同様の支援を実施。その実績により、今回の教育支援が決定しました。
4月14日の最初の地震から、震度7の激しい揺れを2度にわたって観測した益城町では、ゴールデンウィーク明けの9日から学校を再開します。今後、学校と詳しい調整のもと、各活動を実施していきます。
教育支援の概要(予定)
①給食補食支援
【対象】熊本県益城町の小学校・中学校 計7校(児童生徒約3,100名、教職員約210名)
【内容】パンと牛乳の簡易給食に対し、週2回栄養価の高い補食を提供
②制服・運動着の配布
【対象】熊本県益城町の小学校・中学校に在籍する被災した児童生徒
③防災ずきん・防犯ベルの配布
【対象】熊本県益城町の小学校・中学校 計7校(児童生徒約3,100名)
<セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンのこれまでの熊本地震緊急支援活動>
セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンは、地震発生翌日の15日以降、甚大な被害を受けた益城町で、子どもたちや保護者へのニーズ調査に基づいた緊急支援を続けています。
これまでに7大アレルゲン不使用の離乳食、おしりふき、母乳パット、制汗シート、ぬいぐるみ、おんぶ紐などの支援物資を配布した他、益城町の5ヶ所の避難所(広安小、広安西小、益城中央小、飯野小、阿蘇熊本空港ホテルエミナース)で、子どもが安心・安全に過ごすことのできる「こどもひろば」の活動を実施しています。5月1日までの「こどもひろば」の利用者は、のべ1,346人に上ります。
セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンではまた、災害などの際、子どもたちの発達状況に応じて適切なコミュニケーションをとり、必要な支援につなげていくための「子どものための心理的応急処置(Psychological First Aid: PFA)」の手法や、避難所でもできる遊びを紹介する特設ページを開設し、被災者や被災地で支援活動をする人たちへの情報提供による支援も行っています。
ご寄付の受付先
ゆうちょ銀行口座名: セーブ・ザ・チルドレン 子ども基金
口座番号: 00900-1-120760
※ 振込手数料は無料です。ゆうちょ銀行(旧郵便局)窓口で、振込手数料無料の口座であることをお伝えください。
※ 領収証ご希望の方は、振込用紙通信欄にその旨ご記入ください
クレジットカードによるご寄付はホームページから
http://www.savechildren.or.jp/lp/scsupport201505/
<セーブ・ザ・チルドレン概要>
1919年に英国にて設立。子どもの権利のパイオニアまた子ども支援の世界的リーダーとして、すべての子どもにとって、生きる・育つ・守られる・参加する「子どもの権利」が実現されている世界を目指して世界120ヶ国で活動する国際NGO。国連の経済社会理事会(ECOSOC)の最高資格である総合諮問資格(General Consultative Status)を取得しています。日本では1986年にセーブ・ザ・チルドレン・ジャパンが発足しました。
<セーブ・ザ・チルドレン 子ども基金>
「セーブ・ザ・チルドレン 子ども基金」は、セーブ・ザ・チルドレンの子ども支援活動を支えるための募金です。熊本地震の被災地の子どもたちやその家族に対する今後の支援活動や、いまもっとも支援が必要な世界の子どもたちのために使われます。一回のご寄付、または月々1500円からの継続寄付など、自分に合った金額で子どもたちの支援ができます。
益城町の学校、5月9日再開へ
毎日新聞 2016年4月27日
熊本地震で甚大な被害が出た熊本県益城(ましき)町は27日、休校している町内の5小学校と2中学校の計全7校を5月9日午後をめどに再開する方針を示した。校舎や通学路の安全性を確認したうえで、29日に正式に再開日を決める。
授業の遅れは夏休みを短縮して対応する考え。町教委の森永好誠教育長は「再開直後の1週間ほどは授業を行わず、児童や生徒の心のケアに努めたい」と語った。
小学校3校の教室に避難している住民計約550人は、町総合体育館のメインアリーナなどへ移すことを想定している。同館の天井の一部は地震で崩落しているため修復を急ぐ。各校の体育館は従来通り避難所として使う。
また休園中の二つの町立幼稚園も5月9日をめどに再開する。他の五つの町立保育所のうち三つは5月6日をめどに再開するが、残り二つは施設の安全性が確保できず再開の見通しが立っていない。【比嘉洋】